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壊れた傘をみて・・・・

今週のお題「傘」

 

 

こんにちは。

 

私は今年の初めに交通事故にあいました。

 

坂道で対向車がセンターラインオーバーで正面衝突。

 

私の車は大破しました。

 

お気に入りだった車。

 

たくさん思い出があった車。

 

エアバックが運転席も助手席も飛び出して、フロントガラスは粉々・・・

 

 

相手の方は、高齢の方で、お互いけがをしましたが、命にかかわるけがはしませんでした。

 

それが何よりの救いだったと思います。

 

交通事故は本当に怖いです。

 

さっきまで楽しくいたのに、その道を通っただけで、車が粉々になり、救急車で病院に運ばれるなんて想像できたでしょうか。

 

あっという間の出来事です。

 

けがの具合がよくなったころ、自分の車を見に行きました。

 

本当に切なくて泣けてきました。

 

なんで、こんな目に?

なんでこんなことに?

 

相手の方からは一切の謝罪もなく、相手の保険会社の方が対応してくれるだけで、この悲しみや怒りはどこにぶつけたらいいのかわからないし、しかも、自分が何年も乗っていた車は粉々。

 

相手の保険会社が出してくれるのは、買ったときの金額ではないんです。その時の市場価値に見合った額なので、本当に微々たるものでした。

 

たまたまその道を走っていて、高齢者の方が、下り坂でスピードが出すぎてのセンターラインオーバー。相手のブレーキ痕は一切なし、なんなら、ぶつかってもアクセルを踏み続けていたとか・・・・・

 

思い出したくもないのに、運転していると、対向車が少しでもセンターラインに近づいてくると、びくびくしてしまいます。

 

そして、高齢者の方がつけてるあのマーク。

 

ぶつかる直前はあのマークを見たのが、今でも脳裏に残っています。

 

 

世界中の高齢者の方が運転をしないでくれとは言いません。

 

相手の方からの謝罪はないので、相手の方が本当に悪いことをしたと思っているのかもわかりません。

 

ただ、私は自分の壊れた車をみて呆然とするしかありませんでした。

 

車の中にあった私の傘。

ずっと気に入っていて、10年近く大切に使ってきた傘。

水色の、少し白い線の入った傘。

 

無事だったと思って、事故の後、雨が降ったからさしてみたら、開かない。

 

なんと、傘が歪んで、なかで、骨組みが何本も折れ曲がっていたのです。

 

お気に入りだった傘。

 

雨なのに開かない・・・・

 

命にかかわらなかったから、大したことないと自分でも言い聞かせていましたが、傘は閉じたまま開かなくなってしまいました。やっぱり大したことあったんだ。

 

 

お気に入りだったのに・・・・

 

仕方がないから、家族の傘を借りて病院に通院しました。やっぱり違う。

 

傘まで事故に奪われて、私のこの悲しい気持ちはどこに行けばいいのでしょうか?

 

助手席に乗っていた傘が開かなくなるくらい、真ん中の芯が歪んでしまうほどの事故だったのに、自分の体はなんとか無事で本当に良かった。

ただそれだけです。

 

あの時の衝撃は今でも覚えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

交通事故でたくさんの私の大切なものをなくしました。

 

車が、傘が、車にのっていたものたちが、私の命を救ってくれたのかもしれない。

 

全部が壊れてしまったのに、私自身は大けがをしたわけでもないので、本当にありがたいばかりです。

 

 

お気に入りの傘さん、私を助けてくれてありがとう。

 

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。